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鈴木イズム

2015.02.20
アップル、iPhone級の成功をEV市場で

アップルがついに電気自動車市場へ参入するという報道が
最近一斉に出ました。

当初はミニバンタイプのリリースとのことで、本日は、
2020年にも量産に入るという記事まで出ました。

どこまで本当かどうかは不明ですが、ついに来るべき日が来たな。
僕はそう感じてやみません。

現在、数百人規模で開発にあたっており、テスラやベンツからも
人材を引き抜いているとい言いますから本気なのでしょう。

以前より新規事業白熱教室(企画創出研修)の講義で、
もしアップルが将来、自動車市場へ参入したらどんな事業展開を
行っていくでしょうか?

こんな仮のお題を出して考えてもらうワークショップを行ってきましたが、
ついにこれが仮ではなく、現実化したということです。

ちなみに、アップルウォッチというウェアラブルというか、
スマートウォッチが次の本命とみられていた新たな事業ですが、
アップルの独壇場とはならないと感じてました。

なぜなら、事前に次のラインナップは”時計の再発明”ではないかと
予想がついていたのと、実際には後発参入であるからです。

時計は機能的価値(スマートウォッチ)と情緒的価値(ブランド系)と
二極化していくと予測していますが、少なくとも現段階では、
スマートウォッチというほどの”スマート”なデザイン性はなく、
ここにアップルらしさや格好良さが表現されているように思えません。

アップルらしさを出すとすれば、意外な市場か見たことがない意外な端末。
このどちらかではないと、アップル信者以外はアップルを選ぶ理由が
あまり無いなと見ていました。

そう考えると、産業構造が大きく変わる電気自動車への参入が順当な
次のテーマだと思っていたら、本当にそのような動きになってきています。

自動車は、今後、かつてのパソコン市場のようになっていく可能性もあります。

シンプルな構成で、部品を組み立てれば超大手企業以外でも、
誰でもつくれるプロダクトになり下がっていくという意味です。

特に電気自動車(EV)は、電池とモーターとボディを組み合わせれば
完成するシンプルな構造で、エンジン車のような生産技術を要しないため
あらゆる新興プレイヤーが参入してくる稀有な市場になってきています。

もちろん、車を電気製品と見たり、アップルが車を作るというのは
イメージ的にもまだピンと来ないのが普通でしょう。

しかし、グーグルも自動走行をはじめとする、
自動車関連産業への進出をうかがっている昨今においては、
自動車産業においてもアップルとグーグルが争う時代が
普通に来るかもしれませんね。

大規模な車の製造工場をもっていなくても、
製造を委託すれば簡単に車が創れる時代になるとすれば、
後は広義のマーケティング力やブランド力の勝負になるかもしれません。

ちなみに、台湾の受託生産大手であるホンハイは、
自動車市場への本格的な参入を表明しています。

昨年は、自動車部品事業に子会社で参入し、また中国の高級車
ディーラーを買収。

市場では、テスラなどの完成車の受託生産工場を引き受けるのではと
ずっと噂されているようです。

アップルと運命を共にする形で、スマホ市場を陰でけん引してきた同社なら
今後、自動車産業へ本格的に乗り出していってもおかしくありません。

もちろん、製造した完成車が事故を起こした時のリスクや、
スマホの10倍以上と言われる部品数のEV車でどこまでの
クオリティが出るのかは分からない部分もあります。

ただし、産業構造が大転換する市場こそ、
異業種のプレイヤーが大きなイノベーションを起こすため、
今後のアップルとホンハイの動向には目が離せません。

個人的には、スマートウォッチ市場ではなく、
EV市場でiPhone級のヒットが生まれるのではないかとにらんでいます。

いや、新陳代謝のためにもそれでいいのだと思います。

アップルは、今回のプロジェクト名を「タイタン」としているようですが、
爆笑問題が所属する芸能事務所「タイタン」しか頭にイメージが
まだ沸いてきません。

ぜひ、お笑いの車ではなく、格好いい斬新な車づくりをしてくれることを
願って動向をウォッチしていきたいと思います。

今回のニュースは、単にアップルの次の一手への関心より、
ますます業態の境目が薄くなり、競合の定義も難しくなり、
あらゆる産業で、異業種間の戦いが勃発する時代に
なってきたなぁとつくづく感じます。

「アップルやグーグル、テスラ VS トヨタやGM」
という構図の日が来るんでしょうかねぇ。

IT化とグローバル化、エコ化は、市場の大激変を促す。
これが僕の結論です。

 

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